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 次期衆院選が27日投開票と定まる中、自民党の「裏金議員」の選挙区をめぐり、野党各党による候補者一本化に向けた調整が急務となっている。立憲民主党の野田佳彦代表は一騎打ちの構図に持ち込む必要性を説くが、石破茂首相による早期解散宣言の影響で残り時間はあとわずか。交渉は一筋縄にはいかなそうだ。

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 野田氏は9月末の民放番組で「裏金議員にペナルティーを与えることは合理的な目的だ。野合ではない」と述べ、野党候補の一本化を主張した。「有権者に勝てるかもしれない選択肢を提示するのは、高等な選挙戦術だ」とも述べた。

 この発言に、立憲との候補者調整に否定的な立場を取ってきた日本維新の会が反応した。吉村洋文共同代表(大阪府知事)は30日、記者団に「全部(の候補者調整)はやはり無理」としつつ、「裏金議員のところに一本化で勝負をかけていくのは合理性はある」と指摘。馬場伸幸代表も10月1日、「一本化のため『(候補者を)立てない協力』は考える余地はある」と語った。全国各地で候補擁立を急ピッチで進めている共産党の田村智子委員長も、「地域の事情は様々ある。それを踏まえた対応になる」と否定はしなかった。

一本化で勝利をうかがえる選挙区は…

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 朝日新聞の1日までの集計で…

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